2015年4月22日にアビー様からパソコンでは初となる、ハイレゾロゴ付きのパソコンが発表された。(ITmedia様の記事)ハイレゾロゴがパソコンに付くのも何か変な感じがするが、幅広くロゴをつけていく方針なのだろう。パソコン界に進出してきたということで、普通に同等スペックで自作した場合と比較して、この「ハイレゾロゴ」のプレミアム値段を出してみたいと思う。
パソコンという分野に「ハイレゾ」が入ってくるということは、多分比較して下さいということだと思う。では早速見ていこう。アビー様のは特注のケースだと思うので見た目は合わせることが出来ないが、スペックはあわせていきたいと思う。
ではアビー様のパソコン「ADIVA」のスペックと価格を見てみよう。単純にPCとして比較するため、スピーカー、USB DACなしモデルのK1を見ていく。
CPU | AMD E1-2100(1GHz) |
メモリ | 4Gバイト |
SSD | 256Gバイト |
光学ドライブ | 6倍速BD-ROMドライブ |
グラフィック | AMD Radeon HD8210 |
サウンド | オンキヨー SE-90PCI |
スピーカー | なし |
OS | Windows 8.1 64ビット版 |
これで定価が税込み161,784円である。(2015/4/22時点)ファンレスのためか、スペックはかなり抑えてある。モニタはどうするのか、CD入れて自動再生されるのか、PC用のBDドライブだとうるさいのではないか、256GBでは容量がすくないのではないか、CPUのスペックの割りにメモリが4GBもいるのかなど、突っ込みだすとキリがないのでスルーしたいと思う。*HPで見てみたら普通にBTOだった。オプション(追加料金)である程度変更は可能のようだ。
次にアマゾンで適当に見積もったパーツの価格を見てみよう。所謂、自作した場合だ。
CPU+マザーボード+グラフィック | GIGABYTE マザーボード AMD E1-2100搭載 Mini-ITX GA-E2100N | 10,778円 |
メモリ | Transcend デスクトップPC用メモリ PC3-12800 DDR3 1600 4GB 1.5V 240pin DIMM Kit (2GB×2pcs) (無期限保証) JM1600KLN-4GK | 5,332円 |
SSD | Crucial [Micron製Crucialブランド] MX100シリーズ ( 256GB / 2.5インチ / SSD ) 国内正規品 CT256MX100SSD1 | 13,626円 |
光学ドライブ | 【Panasonic】 パナソニック 内蔵スリムブルーレイドライブ(BD-RE) SATA接続 UJ-240 | 4,999円 |
サウンド | ONKYO SE-90PCI R2 WAVIO PCIデジタルオーディオボード ハイレゾ音源対応 | 7,981円 |
OS | Microsoft Windows 8.1 (DSP版) 64bit 日本語 Windows8.1アップデート適用済み | 11,290円 |
ケース | SilverStone Milo Series Mini-ITX HTPCケース ブラック SST-ML05B | 5,754円 |
電源 | SilverStone 300W SFX 80+Bronze 電源 SST-ST30SF | 6,377円 |
全部で税込み66,137円である。(2015/4/22時点)CPUとマザーボードが一体で売られていて、さらにグラフィックスはCPU内蔵ということで、まとめてあるわりに安価で購入できる。オーディオボードもそんなに高いものでもなく、発売して10年経つ商品である。(10年前にハイレゾという言葉はないはずだが・・・)ケースがもう少し高いとしても、10万円はいかないだろうと思う。あと、最安値で探せばもう少し安くなるはずだ。
もちろん、foobar2000はフリーソフトなのでタダである。チューニングと紹介記事には書いてあるが、コンポーネントが入っているだけな気がする。海外の個人の作者に頼んで作ったとは考えにくい。おそらくハウツーITを読んで下さっている方々はわかるだろう。
あと、注意であるが、筆者が適当に選んだパーツなので動作確認も何もしていない。実際に組もうと言う方はいないと思うが、購入する場合は相性等々調べたりして自己責任でお願いしたい。
ということで、パソコン初のハイレゾロゴの値段は
161,784円 – 66,137円 = 95,647円
であった。
このシール?が高いか安いかは各自ご判断頂ければと思う。とりあえず中身のスペック的には安いパソコンと言えるだろう。パーツの価格がどのくらいか参考になれば幸いである。ただ、このロゴがぼったくりシールと呼ばれないよう認証するほうも製品を発売するメーカーも考えていただければと思う。消費者からみてもこのシール貼ってあるだけで10万円も値段が上乗せされているなんて考えると購入意欲がなくなってしまう。値段が高いなりに理由(専用回路を設計したとか、ノイズ対策に気をつかっているとか、部材が高級とか)があれば消費者も満足できるだろう。
筆者はこれよりも最近流行のスティックPCにUSB DACをつけるとどうなるのか気になるところである。自由度が高いPCオーディオなので楽しみ方はいろいろあるはずだ。
コメント
やっぱり結構高めの値段設定になってましたね・・・
しかしながら、アビーの売りはあの質実剛健でおしゃれなPCケースにあると思います。
ケースだけで3万円は余裕で超えるのでは?
まあ、それでもまだお高いですがね(笑)
書き込みありがとうございます。スペックの割りに高めですよね。それだけ出すのならいいアンプとスピーカーが買えそうです。
確かにケースの見た目はいい感じですね。ベアボーンであればそれなりに売れる気がします。PCっぽくないですからね。
価格もですが、モニタがないとか、オーディオボードが発売から10年経ってるとか突っ込みどころが多いので記事にしました(笑)パーツ見てたらギガバイトのマザーボード出てきたのですが、PCIボード選んでいるところ見るともしかして当たりだったり・・・
もう少しマザーボードが独自設計とか独自のDAC回路が付いているとか、あればと思うのですが、どうなんでしょうか。オンキョーのをそのまま使っているあたり、全部汎用品なのかもしれません。
こんにちは。
ちなみに,foobar2000カスタマイズ版とやら(というかオリジナルコンポーネント?)には“アップサンプリングする独自機能「DiMO (ダイモ) 」”や,こちらは何やら追加ソフトもあるかと思われる“ADIVA独自のWebコントローラ「aLink (エーリンク) 」”機能もあるので,その点を鑑みるとソフトウェア代もいくらかかかるかと思えますが元がフリーソフトのサポートソフト程度なら万の単位もしないでしょうか。
書き込みありがとうございます。確かに公式ページを読むと独自機能(ソフト)がいくつか入っているようですね。
アップサンプリングに関しては多少は音が変わるかもしれませんが、劇的な変化はないでしょうね。補間の変換の仕方がどうかってことなので。すでにいくつかアップサンプリングのコンポーネントはありますし、あえてADIVAのを選択するほどの意味があるかどうかですね。
aLinkやPCのシャットダウンも既存のソフトの組み合わせでできそうですが、あえて開発したのであれば、価格に影響しているかもしれません。(意外とこれがコストアップに響いているのかも)foobar2000を操作しているとしたらaLinkもコンポーネントが入っているのかもしれません。レビュー記事を待つしかないですね・・・
ただ、国内外のメーカーがDLNAという規格を作ってまでネットワークのメディア再生の互換性を持たせようとしているのに、独自路線を行くと、いずれなかったことになりそうで不安です。単純にDLNAサーバー、レンダラーでいいのではと思ってしまいます。それならfoobar2000単体でもできますし。
http://howto-it.com/fb2knetworkaudio.html
ネットワークプレーヤーもDLNA対応が必須ですからね。
まぁ、ソフト足しても高いと思います。