ノートパソコンを選ぶときに重視するのは、やはりどれだけ速く、ストレスなく動作してくれるかだと思う。2022年にノートパソコンを買うのであれば第12世代のインテルCPU搭載のパソコンがおすすめである。第11世代と比べても大幅に性能UPしており、ちょっと前のデスクトップCPUの性能を超えてくるのだ。
第12世代 インテルCPUのラインナップ
ノートパソコンに搭載される第12世代インテルCPUとしては、大きく分けると、ハイエンド向け「Hシリーズ」、一般向け「Pシリーズ」、タブレットや小型・薄型向けの「Uシリーズ」が用意されている。型番でいうと末尾についているアルファベットだ。
Hシリーズが一番高性能で消費電力も高く、比較的大きめ(15インチや17インチ)のノートパソコンに搭載されている。ゲーミングパソコンや業務用で使うようなパソコンである。重量があるので、持ち運びは結構きついだろう。
Pシリーズはちょうどバランスがとれていて一般的なパソコンに搭載されている。厚さ15mmぐらいの薄型ノートパソコンにも搭載可能で持ち運びもできる、それなりに性能もあるパソコンである。
Uシリーズはタブレットやモバイル向けのCPUになる。性能を抑えている分、発熱は小さく、消費電力も小さい(バッテリーで長時間使える)。
これから一番目にするのはPシリーズになると思うが、2022年7月時点では、日本ではあまり出回っていない。半導体不足やコロナウイルス、円安の影響で数が少なく、高額で販売しにくいというのもあるかもしれない。あと数年すればコストも抑えられ店頭で並ぶかもしれない。ネットであれば現在でも購入できるので、今欲しい方はネットで搭載のパソコンを購入するとよいだろう。
Pシリーズは一番速いCore i7 1280P、コア数が少し少ないCore i7 1260P、クロック数が少し小さいCore i5 1240Pがある。店頭やネットでCPUを見るときはこの型番が搭載しているかチェックしておこう。
Core i7 1280P搭載パソコンの購入
今年、Core i7 1280Pの搭載パソコンを狙って購入した。ノートパソコンなので、出来るだけ軽く、薄いものを選定していた。ちょっとしたゲームぐらいは動くようにグラフィックチップ(GPU)も搭載されているものがよい。
上記条件を満たしたのがMSIというメーカーの「Prestige 14 A12U」という機種だ。14インチのモニタでCore i7 1280Pを搭載し、Geforce RTX 3050 Laptop GPUを積んでいるのに、厚さ15.9mm、重さ1.29kgと持ち運びしやすいノートパソコンである。
店頭に並ぶのは稀であるので、ネットで2022年4月に購入した。
Core i7 1280Pの実力は
パソコンのベンチマークソフトPASSMARKで、このノートパソコンを測定してみた。このPASSMARKは様々な環境で実行されており、パソコンの性能を数値で比較することができる。ちなみにパソコン工房のページに載っているCPUスコアもこのPASSMARKのCPU Markの値である。
測定した結果が下記になる。
ここではCore i7 1280Pの性能を見たいのでCPU Markの値を見ていく。25309というスコアになっている。このスコアをパソコン工房で現在販売しているパソコンと比較してみる。
現在主流で流通している1世代前の消費電力同等のCPU(Core i7 1165G7)と比べてみると、倍くらいの性能が出ていることになる。これだけ見ても今ノートパソコンを購入するのであれば、12世代のパソコンを購入しておいたほうが長く快適に使えることがわかるだろう。もうひとつ、デスクトップとも比較してみよう。
Core i7 11700というデスクトップCPUと比べてもCore i7 1280Pは速いということになる。消費電力も小さく性能も高いとなれば、わざわざ大きなデスクトップパソコンを購入する必要もなくなってきている。
最後に
パソコンを購入しようとしている方は、第何世代のCPUが搭載されているかをチェックしたほうがよいだろう。世代によってここまで性能が違うとやはり今であれば第12世代のCPUを選んだほうが長く快適に使えると思う。安さに惹かれて古いCPUを選んでしまうと、性能が半分、さらにそれ以下という可能性もあるので、後悔しないためにも事前に調べておいたほうがよいだろう。
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