スマホの買い替えを現在考えているが、2年前に比べるといろいろ状況が変わっているようだ。大手3社の料金プランも変わっているし、格安スマホ(MVNO)も充実してきている。様々な選択肢がある中でどのような方法がベストなのか。まずは机上で考えてみたので参考までに紹介していこうと思う。
タイトルにiPhoneが欲しいと書いてある通り、iPhone購入を前提に費用を見ていきたいと思う。まず、iPhoneはどこで購入できるか見てみよう。
1.docomo(docomo SIMロック版)
2.au(au SIMロック版)
3.Softbank(Softbank SIMロック版)
4.Apple Store(SIMフリー版)
5.ネット販売(1~4すべての新品、中古品)
2015年現在ではこれだけの選択肢がある。SIMロック版と書いているが、簡単に説明するとdocomoで購入した端末はdocomoの回線、auで購入した端末はauの回線、Softbankで購入した端末はSoftbankの回線でしか使用できない。Apple StoreのSIMフリー版はどのキャリアでも使用することができる。(日本だけではなく海外のSIMも使用できる)
docomo,au,Softbankは基本的に回線の契約と一緒に端末を購入することになる。機種変更すると端末を含め、いくらかかかるのかを順番に紹介しよう。端末価格やサポートは頻繁に変動するので最新情報はショップやオフィシャルページをご覧いただければと思う。割引はかなり難解になっているので、ここでは割引条件に該当しない場合で、パケットも最小限に抑えたプランで紹介していく。2年使い続けることを前提として24ヶ月の価格で比較すると良いだろう。
項目 | 内容 | 価格(税抜き) | 価格(8%税込み) |
---|---|---|---|
基本プラン | カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | 2,700円 | 2,916円 |
プロバイダ(ISP) | spモード | 300円 | 324円 |
パケットパック | データSパック(小容量)(2GB) | 3,500円 | 3,780円 |
本体価格 | iPhone6 16GB(一括84,240円) | 3,250円 | 3,510円 |
端末サポート | 月々サポート(機種変更) | -2,425円 | -2,619円 |
合計 | 1ヶ月 | 7,325円 | 7,911円 |
合計 | 24ヶ月 | 175,800円 | 189,864円 |
続いてauである。
項目 | 内容 | 価格(税抜き) | 価格(8%税込み) |
---|---|---|---|
基本プラン | 電話カケ放題プラン | 2,700円 | 2,916円 |
プロバイダ(ISP) | LTE NET | 300円 | 324円 |
パケットパック | データ定額2 | 3,500円 | 3,780円 |
本体価格 | iPhone6 16GB(一括73,440円) | 2,833円 | 3,060円 |
端末サポート | 毎月割(機種変更) | -1,889円 | -2,040円 |
合計 | 1ヶ月 | 7,444円 | 8,040円 |
合計 | 24ヶ月 | 178,667円 | 192,960円 |
続いてSoftbankである。
項目 | 内容 | 価格(税抜き) | 価格(8%税込み) |
---|---|---|---|
基本プラン | 通話し放題プラン(スマートフォン) | 2,700円 | 2,916円 |
プロバイダ(ISP) | S!ベーシックパック | 300円 | 324円 |
パケットパック | データ定額パック小容量(2GB) | 3,500円 | 3,780円 |
本体価格 | iPhone6 16GB(一括83,040円) | 3,204円 | 3,460円 |
端末サポート | 月月割(機種変更) | -2,259円 | -2,440円 |
合計 | 1ヶ月 | 7,444円 | 8,040円 |
合計 | 24ヶ月 | 178,667円 | 192,960円 |
大手3キャリアの価格を見てきた。3社とも月々の価格にするとほぼ同じである。電話はどのキャリアもかけ放題である。ただ、あまり電話しない方にとっては割高な基本プランと感じるはずだ。しかし、現状はスマホを使うには強制的にこのプランになるので逃げようがない。ガラケーやこれまでのような電話をかけた分だけ払うと言う方から見れば、こんなに高いのかと感じるはずである。
そこで考えるのが、格安スマホと言って売り出しているMVNOである。最近では「電話+データ通信」のSIMが売られているので、大手3キャリアと同じように使うことが出来る。しかも、高速通信ができる容量も3キャリアと同等であり、価格も安い。少し前まではデータ通信のみで速度も制限することを条件に価格を抑えていたMVNOであるが、現在では電話も高速通信も出来るのだ。電話をほとんどかけないという方にとってはかなりコストを抑えることが出来る。
MVNOの説明は他のサイトに任せて、ここでは、おすすめを紹介したいと思う。「OCNモバイルONE」の音声対応SIMである。音声通話もデータ通信もこのSIMで利用可能だ。もちろん、新規契約もMNPも可能であるので新しく番号を取る事も、今の番号を使い続けることもできる。
メリットとしては安価(月々 税抜き1,600円)で使えるということである。また、この価格で1日110MBのLTE高速通信が使える。この容量が多いか、少ないかは利用状況によるが、通常使う分には問題ない容量である。月換算すれば分かるが、1ヶ月3300MB=約3GBである。つまり3大キャリアのパケットパックよりも使えるわけである。しかも、1日毎の制限であるので、使い過ぎた日があって低速に制限されたとしても、次の日にはまた高速通信が復活し普通に使うことができる。月末に容量を気にして使用を控えることもないということだ。今のところこれが出来るのが「OCNモバイルONE」である。
デメリットとしては無料通話分がないので電話をかけた分、電話代がかかると言うことである。これはインターネット、IP電話や楽天でんわ、050plus、LINE等々である程度節約できるはずだ。その他にキャリアのメールアドレス(@docomo.ne.jpなど)は使えない。(docomoではないので当然である。docomoのサービス等も使えない)自分でGmail等のメールアドレスを用意しないといけないだろう。
「OCNモバイルONE」音声対応SIMのパッケージが事務手数料になるはずであるが、Amazonで購入すると安く手に入ることが出来るであろう。どこのキャリアでも新規契約やSIM変更すると3,000円は事務手数料として強制的に取られるが、「OCNモバイルONE」はその事務手数料を安く出来る。
OCN モバイル ONE 音声通話+LTEデータ通信SIM 月額1,600円(税抜)~(マイクロ、ナノ、標準)
音声通話SIMはパッケージにSIM自体は入っておらず、手続きのみに使う(つまりパッケージ購入時点ではSIMの大きさは気にしなくて良い)。SIMは後で郵送されてくる。iPhone6の場合はnano SIMなので申し込み時に間違えないようにしよう。
MVNOを使用する場合は端末は自分で用意しないといけない。一番安全な方法としてはApple StoreのSIMフリー版を購入する方法だろう。→Apple Store
この場合の費用は次のようになる。
項目 | 内容 | 価格(税抜き) | 価格(8%税込み) |
---|---|---|---|
基本プラン | 音声対応SIM | 1,600円 | 1,728円 |
プロバイダ(ISP) | OCN | 0円 | 0円 |
パケットパック | 110MB/日コース | 0円 | 0円 |
本体価格 | SIMフリー iPhone6 16GB(一括93,744円) | 3,617円 | 3,906円 |
端末サポート | 無し | 0円 | 0円 |
合計 | 1ヶ月 | 5,217円 | 5,634円 |
合計 | 24ヶ月 | 125,200円 | 135,216円 |
月々の金額で出しているが、先ほどのキャリアと比較するためである。実際には端末は一括購入になる。2年間のトータルコストで計算するとdocomoより54,000円以上安くなる。SIMフリー端末は円安の影響もあり、キャリアよりも高めに価格が設定されているがそれでもキャリアで普通に機種変更するよりもこれだけ安くなる。
ここからのことは完全に自己責任で行っていただきたいが、さらに安くする方法がある。端末を第3者から手に入れる方法だ。中古ショップやインターネットオークションなどである。詳細は述べないが、MNPを使って儲けている方々が端末を新品のまま売っているのだ。お金は要るけど端末は要らないという方がいるのだろう。一応、ゲオやリサイクルショップでも中古携帯の売買がされているので特に問題はないのであろう。
ただ気をつけないといけないのは、これらは「白ロム」と言われるもので、購入した方の端末料金の未払いなどがあった場合、キャリア側からロックされてまったく使えなくなる可能性もある。このあたりのリスクも考えて購入していただきたい。
いろいろと端末が売られているが「OCNモバイルONE」をはじめとするMVNOはdocomoの回線を間借りしているため、SIMフリー端末か、docomoから販売している端末しか使えない。逆に言うとdocomoの端末でもMVNOが使えるということである。少し高めのSIMフリー端末でなくてもiPhoneが使える。
Apple docomo iPhone6 A1586 (MG492J/A) 16GB ゴールド
この組み合わせで計算すると次のようになる。
項目 | 内容 | 価格(税抜き) | 価格(8%税込み) |
---|---|---|---|
基本プラン | 音声対応SIM | 1,600円 | 1,728円 |
プロバイダ(ISP) | OCN | 0円 | 0円 |
パケットパック | 110MB/日コース | 0円 | 0円 |
本体価格 | docomo白ロム iPhone6 16GB(一括62,800円) | 2,423円 | 2,617円 |
端末サポート | 無し | 0円 | 0円 |
合計 | 1ヶ月 | 4,023円 | 4,345円 |
合計 | 24ヶ月 | 96,548円 | 104,272円 |
端末価格は流動的なので定期的にチェックが必要である。Apple Storeで販売しているSIMフリー端末が正規の価格であるので、それよりも安ければ、まずは良いだろう。(それよりはかなり安いが)これでdocomoより85,000円以上安くなる。言い換えるとdocomoで2年契約するとiPhone1台分ぐらい損する(節約できる)可能性があると言うことだ。
キャリア | 1ヶ月 | 24ヶ月 | docomoとの差 |
---|---|---|---|
docomo | 7,911円 | 189,864円 | – |
au | 8,040円 | 192,960円 | +3,096円 |
Softbank | 8,040円 | 192,960円 | +3,096円 |
OCNモバイルONE&SIMフリー | 5,634円 | 135,216円 | -54,648円 |
OCNモバイルONE&白ロム | 4,345円 | 104,272円 | -85,592円 |
現在考えられる購入方法としては以上である。型落ちやMNP、割引を駆使すればキャリアのほうが安くなる場合もあるだろう。ただそうするにはかなり条件が限られており、誰でもできるわけではない。(今回の場合だと最低でも一括0円という条件でないとMVNOより安くならないだろう)その点ではMVNOは誰でも、いつでも出来るし、安いランニングコストで使用することが出来る。3大キャリアの難解な料金プラン、割引を眺めるよりは「SIMフリー端末+MVNO」のシンプルで安価なものを選んだほうが良いのではないだろうか。
実際にMVNO SIMのおすすめである「OCNモバイルONE」を早速、使ってみたい方はOCNモバイルONE音声通話対応SIMの新規契約手順を参考にしていただければと思う。
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