foobar2000ではコンポーネントを追加すことによって歌詞を表示することが可能である。歌詞データを作成すれば現在どの部分を再生しているか見ることが出来る。見た目が豪華になるのと、歌詞を確認するのに便利だと思う。foobar2000の拡張できる機能として紹介していこうと思う。設定できる箇所は多くあるので使いそうなところを抜粋して紹介していく。
※foobar2000全体の使い方の流れを知りたい方は音楽再生プレーヤーfoobar2000の使い方まとめをあわせて読んでいただけるとわかりやすいだろう。
まず始めに注意だが、歌詞は作詞者の著作物であるので無断でネット上に載せたり、歌詞データ(.lrc)をアップロードするのはNGであるはずだ。JASRACに使用料を払い、許可をもらって掲載すれば可能かもしれない。そうは言っても許可のあるものなのか、ないものなのか(しかも文字データなので)を見分けるのが微妙である。あくまでも今回はソフトの使い方についての記事であるが、問題があれば御連絡いただければと思う。(ネットから歌詞データを検索してダウンロードできてしまうのが懸念されるところである。多分海外の方が作ったものがヒットするのだと思うが。)
そんなわけでグレーな部分があり、あまり普及しないと思われるが、自分で入力して表示する分には何の問題もない機能だと思うので紹介していきたいと思う。
まず前提としてfoobar2000の導入とColumns UIコンポーネントが入っていることとする。まだの方は音楽再生プレーヤーfoobar2000の使い方まとめを参照して導入してみよう。
まとめページの通り設定した場合下記のようなレイアウトになっているはずだ。
この状態から歌詞を表示できるようにしていきたいと思う。
foobar2000のコンポーネントページからLyric Show Panel3のページに行く。一応オフィシャルで紹介されているので公認コンポーネントと思ってよいだろう。
Downloadをクリックする。
適当なところに保存する。
保存したzipファイルを解凍すると上記ファイルが出てくるはずだ。解凍できない場合は7-Zip等の解凍ソフトをインストールしよう。
次にエクスプローラーでC:\Program Files (x86)\foobar2000\components(標準インストールの場合)にfoo_uie_lyrics3.dllをコピーする。
このとき、アクセス許可を聞いてくる場合は「続行」をクリック。
componentsフォルダにコピーしたところである。これで導入は完了だ。
引き続き、表示設定を行っていく。foobar2000を起動しよう。すでに開いていた場合はfoobar2000を再起動する。
「File」-「Preferences」をクリックしよう。
コンポーネントの一覧にLyric Show Panel 3が追加されていればコンポーネントのインストールは成功している。また、ToolsにもLyric Show 3が表示されている。(デフォルトで問題ないので設定の説明は省略する)
Columns UIの一部に歌詞を表示したいのでColmuns UIをクリックする。
Layoutタブを開いてHorizontal splitter上で右クリックする。図のように「Insert panel」-「Panels」-「Lyric Show 3」をクリックする。
パネルとしてLyric Show 3が追加された。「OK」をクリックして設定画面を閉じる。
一番右にLyric Show 3という項目が出来ているはずだ。(追加する位置はColumns UIの使い方になるので各自好きなところに配置するとよい)赤矢印の方向にドラッグしてレイアウトを整えよう。
上のキャプションは不要なのでLyric Show 3と書いてある上で右クリックしてShow captionのチェックを外す。
これで曲を再生してみよう。インターネットに接続され、もし歌詞が見つかれば自動で歌詞が表示される。見つからない場合は表示されない。ここまでで一応歌詞の表示は出来ているが、現在の再生位置がハイライトされていない。これはfoobar2000 UIの設定にあわせているためで、ハイライト表示するにはカスタム設定にしてLyric show 3単独で設定できるようにする必要がある。
Lyric Show 3のパネル上(歌詞が表示されているところ)で右クリックする。
するとメニューが表示されるので「Panel preferences…」をクリックする。
colour and fontのselect modeを「UI」から「Custom」に変更する。
するとフォントの設定が出来るようになる。「Font」をクリック。
好きなフォントを選び「OK」をクリック。
次に「Normal colour」をクリックする。これが文字色の設定である。
好きな色を選んで「OK」をクリック。
同じように「Highline colour」(再生中の文字列の色)を設定し、「OK」をクリック。
もう一度再生してみると、フォントの種類、フォント色、ハイライト色が変わっているのがわかるだろう。矢印が現在再生している位置である。これで目的の状態にすることが出来た。
歌詞を自分で打ち込みたい場合は、Lyric Show 3のパネル上(歌詞が表示されているところ)で右クリックする。
メニューに「Edit lyrics…」とあるのでクリック。
イライトする時間と歌詞を入力できる。フォーマットは上記のようになるのだが、[00:00.00]歌詞 という風に改行しながら書いていく。リアルタイムで打ち込むのは困難なので、まずは曲に合わせて歌詞カード一行の時間を記録していくと良いだろう。曲を再生しながら左上の「synchronise selected line」をクリックすると再生している時間を[ ]に入れてくれるはずだ。区切るのが終わったら時間の横に歌詞を書き込んでいこう。編集が終わったら「OK」をクリックする。
なお、歌詞ファイルはfoobar2000の設定フォルダにデフォルトでは生成されている。一般に「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\foobar2000\lyrics」に保存されているはずだ。拡張子は「.lrc」となっている。
歌詞データは設定フォルダや再生している音楽データフォルダ、埋め込みなどを設定できるが、とりあえずは上記に保存でいいと思う。環境を変更するときなどは上記歌詞ファイルも移動させなけければいけないということを覚えておこう。特に自分で作った歌詞ファイルは手間もかかっていると思うので、バックアップをとっておくことをおすすめする。
歌詞データを細かく時間を区切って作ればカラオケのようなことも出来るだろう。(かなりの労力がいるが)是非試していただければと思う。
コメント
手動で打ち込んだ歌詞を次回表示するにはどうしたら良いですか?