【レビュー】話題のワイヤレスイヤホン AVIOT TE-D01dを買ってみた

2019年3月17日

iPhoneのイヤホンジャックが無くなってから、本格的にワイヤレスイヤホンが普及してきている。実際にここ数年でワイヤレスイヤホンの機種も増えており、価格、音質共に様々なものが発売されている。ここでは話題のワイヤレスイヤホンAVIOT TE-D01dを購入したので、どのような実力なのかをレビューしたいと思う。

今、話題のワイヤレスイヤホン

何故、話題になったかというと、「凛として時雨」というバンドのドラム「ピエール中野」さんがTwitterでおすすめワイヤレスイヤホンとして紹介したからである。

2019年3月3日に投稿されてから、じわじわと広がっていき(例のピエール騒動もあわさって)、ネット販売、店舗からもこの機種だけなくなるという状態になっている。品薄状態ではあるが、あと数日で入荷されるところもあるようなので、予約するか、安定供給されるまで待って手に入れるとよいだろう。(転売品は買わないように)そもそも、このイヤホンは発売が2019年の2月なので最新機種で発売されたばかり。それをいち早く試してオススメイヤホンとして紹介してくれたのがピエール中野さんだったわけだ。

ピエール中野さんって誰?と思っている方も多いと思うので簡単に紹介を。先ほども書いたように日本のロックバンド「凛として時雨」のドラム担当である。凛として時雨はギター・ボーカルのTKさん、ベース・ボーカルの345さん、ドラムのピエール中野さんの3ピースバンド。

どんなバンドなのかは、私なんかではなく、プロの書いた記事等を読んでほしいのだが、男女ツインボーカルで、演奏がすごい(語彙力・・・)ということである。たまにレコーディングの一部が紹介されたのを見たり、ピエール中野さんのドラム教則DVDを見たりすると、もう1音1音計算して演奏しているのではと思うぐらい、音に対してこだわっているのがわかる。

ピエール中野さんは凛として時雨の活動以外にもソロでCDを出したり、サポートメンバーとしてドラム叩いたり(星野源さんの後ろにいたりとか)、DJでイベント開いたり、フェスに出たりと、活動は多岐にわたっている。そしてTwitterをはじめとするSNSでもインフルエンサー的な位置にいる。もちろん凛として時雨の広報的な活動も多い(TKさん、345さんに比べて)

凛として時雨のライブではMCの9割ぐらいをピエール中野さんが担っている。時雨のライブは激しさもあるし、緊張感もあるのだが、それらを無視して始まるピエール中野さんのMC。どんぐりころころをやり始めたり、Xジャンプさせてみたり。そのギャップがあってライブの楽しみのひとつにもなっている。

音楽をやっていてイヤモニや数十万円するようなイヤホンを聴いているピエール中野さんが1.3万円ぐらいで手に入るイヤホンでオススメがあると言ったらみんな聴いてみたいと思うはずだ。品薄とは言いつつ、田舎(富山)のヤマダ電機ではまだ手に入ったので、もしかすると少し探すと手に入るかもしれない。(時雨のライブでも飛ばされることの多い富山なのでピエール中野さんの影響が及んでいないのかも。)

リツイートしていただきました

ピエール中野さんご本人より、この記事のつぶやきに対してリツイートしていただきました。ありがとうございます。

開封の儀

商品紹介はメーカーのオフィシャルサイトを参考にしていただくとして、早速、開封してみよう。

箱は結構しっかりできている。未開封の場合、フィルムでしっかりと保護されているので、輸送中に汚れたり、第三者に開封されたりすることは少ないと思う。シンプルなパッケージで良いと思う。

蓋は横に開く(しかもマグネット付き)。イヤホン本体もケースもスポンジにぴったりはまっていて、段ボールの梱包よりも安心感がある。逆にぴったりはまりすぎて、取り出しにくい場合があるので、下側の付属品の箱を取り出して、スポンジを外してからイヤホンを取り出すとよいだろう。

付属品はケース、イヤホン、USBケーブル(タイプA-MicroUSB)、収納ポーチ、製品保証登録カード、取扱説明書(ユーザーマニュアル)、イヤーピース、イヤーウイングである。充電器はついていないので、別途スマホ用の物を使ってケースを充電するとよいだろう。

ケースにイヤホンを入れたところである。ケースに入れて上の蓋を閉めると、少し抑え込む状態になり、充電状態になる。使うときはケースから取り出すだけで電源オン状態になるので、そのままプレーヤーで再生するだけで音楽を聴き始めることができる。

操作やペアリング方法

ワイヤレスイヤホンの操作を行うボタンは1つだけである。AVIOTのロゴが入ったメタリックな部分を押すという操作方法であるが、ユーザーズマニュアルを読んでいても、いまいちピンと来なくて最初は戸惑ってしまうだろう。状態はLEDインジケーターの色や点灯で確認することが出来る。

ボタンが1つしかないので、押すか、長押しするかで全ての操作を行う。まずは電源オンであるが、ボタンを1回しっかりと押す。一瞬ではなく0.5秒ぐらいの気持ちで押すとちゃんと電源オンしてくれる(逆に短すぎると反応しない場合あり、誤作動を防ぐにはいい仕様だと思う)

電源オンにはもう一つ方法があり、ケースから取り出すだけでも電源オンされる。 電源オンすると5秒に1回、白色のLEDが「チカチカ」と点滅する。音楽再生中(端末と通信中)は7秒に1回LEDが「チカ」と一瞬点灯する。

ペアリングは左右両方の電源がオンした状態で、親機にしたい方(どちらでもOK)を6秒長押し(イヤホンをしたままの場合は3回の連続ビープ音が鳴ってから離す)すると、「ペアリングしています」と聞こえるので、この状態でiPhoneやウォークマンのプレーヤ端末のBluetooth設定よりデバイスに接続する。TE-D01d_RまたはTE-D01d_Lと出てくるのでタップする。「ペアリング成功です」「接続しました」と聞こえる。

その直後に端末側に「Bluetoothペアリングの要求」のポップアップが表示されるので、「ペアリング」を選択してペアリング完了である。あとはプレーヤーアプリで音楽を再生させてみて両耳のイヤホンから音楽が流れるか確認しよう。

電源オフは左右両方のイヤホンのボタンを4秒長押し(イヤホンをしたままの場合は2回連続ビープ音が鳴ってから離す)すると、親機のほうから「接続解除しました」と聞こえたあと、親機、子機共に「電源オフ」とアナウンスされて、電源が切れる。

最初、操作しているのにうまく動作しないとか、白色のLEDが速く点滅している場合は何かしらのエラーが出ているので、左右両方のイヤホンをケースに入れて10秒ボタンを長押ししてみよう。この操作でイヤホンをリセットできる。ペアリングを再度行ってみよう。

その他の操作はパソコンのマウスを押すイメージで行うとわかりやすい。曲の再生停止は左右イヤホンのどちらかのボタンを1回クリックで可能だ。音量調整は左側イヤホンのボタンをダブルクリック(下げる)、トリプルクリック(上げる)で出来る。曲送りは右側イヤホンのボタンをダブルクリック(次の曲へ)、トリプルクリック(前の曲へ)で出来る。

音声案内がいい感じ

海外製品やシンプルな製品は操作しても電子音だけが鳴る場合が多い。それに比べてAVIOT TE-D01dはかわいい声で、しかも日本語で案内してくれる。「電源オン」「接続しました」「接続解除しました」「ペアリングしています」「電源オフ」としゃべってくれる。日本の会社が開発しているので、そのあたりも作りこんでいるのだろう。

音質は?

音質はピエール中野さんがおすすめしているだけあって、どんな音楽もはっきりと綺麗に聞こえる。低音も高音もちょうどいい。Japan Tunedと書かれているだけあって日本人向けのチューニングがされているのだろう。低音だけがやたら強調されるとか、高音が強調されてキンキン響くということもない。

技術的な話をするとBluetoothイヤホンなのでiPhoneやiPodからの転送時にはAACに圧縮されている。(AndroidやウォークマンはaptXに圧縮) 一応、両方のコーデックで試してみたがTE-D01dに関しては、コーデックによる違いは少ないようだ。ビットレートとしてはあまり高くないはずではあるが、圧縮音楽特有のシャリシャリした感じは出ていない。搭載されているチップやチューニングで聴いた感じがCDレベルになるようにしているのだろう。

ひとつ気になるところとしては無音部でノイズが少し聞こえるということである。「ブツブツ」という音や、高音の「キーン」という音、ホワイトノイズ「サー」という音が聞こえる。おそらく外に出ていれば気にならない程度と思われるが、静かな部屋等でじっくり聴こうと思うと気になる方もいるかもしれない。これはおそらく現状のBluetoothのイヤホン全般の問題であると思われるのである程度は妥協しないといけないのかもしれない。(改善してほしいところでもある)

「電源オン」や「接続しました」などの音声アナウンスのところではノイズが出ていないので、Bluetoothでプレーヤーと接続して通信、再生する際にノイズがのっているのだと思う。プレーヤーを変えたり、アプリを変えたりしてみたが改善されなかったので仕様と思うしかない。

筆者は有線イヤホンやUSB DACを使ったPCオーディオをやっているので、この無音部のホワイトノイズとかデジタル特有のノイズが少し気になっている。それなりの優秀なDACやイヤホンを組み合わせていれば、このようなノイズはほとんど聴こえない。S/N比を気にしたり、パソコンやスマホ処理によるノイズが音にのっていないかは結構重要と感じていて、良し悪しを判断する一つにしている。今回初めてBluetoothのワイヤレスイヤホンを購入してみたが、有線イヤホンやDACの組み合わせと比べて、このあたりが欠点のような気がした。

そうは言っても音楽が流れている時の音はいいし、無音部のノイズが気にならない方も多いかもしれない。ジムで走っている時に使うとか、電車やバスの中で聴くというのであれば全然気にならないレベルだと思う。家では有線イヤホン、外や動くときはワイヤレスイヤホンと使い分けてもよいだろう(そのうち有線が面倒になってワイヤレスイヤホンだけになる可能性も高いが)

音量について

TE-D01dは最小音量が大きい。iPhoneで最小音量にしてもイヤホンからは少し大きめの音量で流れてくるため、少しうるさい、もう少し小さくして聴きたいという方もいるかもしれない。(パソコンに繋いでも最小音量にしても大きめの音量で流れるのでイヤホン側の音量が高めに設定されているのだろう)

残念ながらTE-D01d本体自体の音量は変えることが出来ないので、プレーヤー側で変更するしかない。iPhone本体の音量設定では小さくできる範囲が決まっているので、プレーヤーのアプリ単体で音量を変更する必要がある。

プレーヤーアプリのおすすめとしてはfoobar2000 mobileである。過去に書いた記事で紹介した通り、いろいろな形式の音楽ファイルに対応しているし、イコライザー設定や音量設定も可能だ。iPhoneの場合の設定を簡単に説明しておく。

音量の調整は歯車アイコンをタップ。

Volumeをタップする。

Up,Downをタップすると音量を1db単位で調整できる。注意する点としては、foobar2000で再生している音のみにこの設定が有効になっているので、急に電話やiPhoneの他の音が鳴った場合、大音量で流れる可能性がある。もし、この設定を使う場合はその辺も注意しておこう。

音の遅延について

iPhoneXでYouTubeを見てみたが、音の遅延については気にならなかった。音のズレが一番よくわかるのはドラムということで、イヤホンのおすすめしているピエール中野さん本人のドラムをご覧いただき、実際に音がズレていないか確かめてみるとよいだろう。

凛として時雨「Telecastic fake show」ピエール中野 ドラム

電池の持ちについて

連続再生時間としては9時間である。(充電時間は2時間)1日中使っていても問題ないレベルである。この最新機種だからできる再生時間だと思う。しかも、ケースに入れておけばケースから充電されるので電池切れで困ることは少ないと思う。ケースの電池は1800mAhあり、約100時間再生分の容量がある。

電源オンの状態でも音楽を流していない時間があれば、もっと長い時間持つだろう。

さらにこのケース、モバイルバッテリーとして使うこともできる。緊急時にスマホに充電できる(ケーブルは必要である)ので、持ち歩いておけば少し心強いだろう。

最後に

ピエール中野さんのオススメということで購入してみたが、満足できる良いワイヤレスイヤホンだった。おそらく他のワイヤレスイヤホンを選んでも、TE-D01d以上の満足を得られるものは少ないと思う。ワイヤレスイヤホンの購入は初めてであったが、この値段でいい音が出るものをすぐに購入できたというのはピエール中野さんのおかげである。感謝!

AVIOTとピエール中野さんのコラボレーションイヤホン(ピヤホン)も発売中

一連のTE-D01dイヤホン紹介が縁で、イヤホンメーカのAVIOTとピエール中野さんのコラボイヤホンが発売されている。コラボといっても、ただ単純にピエール中野さんのネームが入っているというものではなく、ピエール中野さんが実際に音のチューニングに加わっているという本気のコラボイヤホンである。(ピヤホンと言われている)

AVIOTが日本のメーカーであるというのと、大手メーカーでは真似できないような、世間から求められれているものを直ぐに動いて発売できるフレキシブルなメーカーであるので、今回のコラボが実現できたのだと思う。ピエール中野さんのツイートが今年3月と考えるとコラボイヤホンがでるまで5か月という早さである。(こ、こ、行動力の化身・・・)

型式はTE-BD21f-pnkで約2万円となっているが、こちらも価格以上の満足度ということで人気商品となっている。品薄で手に入りにくい状態かもしれないが、ピエール中野さんも呼び掛けているように転売品の購入は止めよう。

上記サイト含め8月現在、どこも品切れになっているが、ネット上の情報を収集して何とか入手してみよう。