15.6インチ最強のノートパソコンを購入する方法

現在のノートパソコンの主流である15.6インチ画面のパソコンを購入した。メインで使用するということで前回自作で作成したデスクトップパソコンよりも高性能というのを条件に検討していた。色々探してみるとノートパソコンでもデスクトップを超える性能を持つパソコンがあるということがわかり、購入に至った。

前回は5年前にデスクトップパソコンを自作して、2017年まで使用してきた。インテルのcore i7を積んでおり、現在の市販品にも負けないくらいの性能は持っていると思う。それでも5年経つと性能もかなり変わってくるし、新しいインターフェースも出てくる。時代についていくためにも今回買い替えを決めた。

なぜ今ノートパソコンなのか

デスクトップパソコンをこれまで使ってきたが、今回はノートパソコンを選択した。理由としては小型(デスクトップと比較して)、持ち運びできる、画面がついているからである。そんなことかと思うかもしれないが、デスクトップを用意しようと思うと、キーボードもマウスもモニターも外付けであり、それなりの設置場所がいる。掃除するにも配線を外して移動したりすると時間を結構使ってしまう。

デスクトップを使ってきた理由としては高性能というのが1番に挙げられると思う。多少重くても大きくても高性能だからと使用している方は多いと思う。ただ現在は状況が変わっていて、高性能なノートパソコンが存在しているのだ。

そのノートパソコンとはデスクトップ用の高性能CPUを搭載しているノートパソコンである。さらにノートパソコン用GPU(グラフィックボード)もデスクトップ用と大差ない性能になってきており、それを搭載するとかなりスペックが必要なゲームも動かすことができる。これからはVRや4Kが普及していくと思うが、これもGPUを積めばノートパソコンですべて対応できるわけだ。

もうひとつ大きなサイズの17インチのノートパソコンもあるが、これは持ち運びするには厳しい大きさであり、重量もかなりある。17インチであれば現状の最高スペックのノートパソコンを手に入れることができるが、デスクトップと同じ、据え置きで使うことになると思うのであまりノートパソコンのメリットが出てこないだろう。

 

パソコンパーツの選択肢が広いBTOのすすめ

これまでパソコンを自作したことある方や、ある程度パソコンについての知識がある方にお勧めなのがBTO(Build to order,受注生産)パソコンである。どのようなパーツ構成かを確認しながら購入することができ、さらにカスタマイズが可能である。

主にパソコンやパソコンパーツを販売しているお店でBTOをやっていることが多い。インターネットで注文して自宅に届くというところはネット通販と同様である。量販店でメーカーが販売しているパソコンと同等性能で安かったり、もっと高性能なものが買えたりと自分に合ったパソコンが購入できる。

BTOをやっているところはパソコンパーツを扱っているだけあって、最新のパーツや技術を使ったパソコンを注文することができる。1つ1つのパーツを買ってきて1つ1つ箱を開けて組み立てていくのが趣味でなければ、パーツだけ選んで、プロが組み立ててくれたパソコンを購入するのもありだと思う。もちろん動作保証もしてくれるし、1年間の保証もついてくるので自分で組み立てるよりリスクはかなり少ない。

自作でデスクトップパソコンを作ると、確かに箱やケーブルや付属品だけでも相当な量になる。さらに後で売ろうと考えて保管をしようとするのであれば、結構場所をとる。BTOで頼めば本体が入っている箱1つで済むし、余計な付属品はついてこないし、片づけるのも楽になる。

このような理由から今回はBTOでパソコンを購入したわけだ。

 

BTOメーカー

自分で組み立てる代わりにパソコンショップで組み立ててくれると考えるとわかりやすいだろう。BTOができるお店はそんなに多くないので有名なところを紹介する。

・パソコン工房

パソコン工房ホームページ

デスクトップパソコン、ノートパソコンがラインナップされていて、細かなニーズ答えるようなパソコンがある。今回筆者はこちらのBTOを利用してパソコンを購入している。全国に実店舗があり、サポートも受けやすいだろう。店頭で受け取れば送料もかからないし、簡単な説明も店員さんから受けることができる。iiyamaブランドを扱っているため、説明書をみるとマウスコンピューターのホームページが出てきたりする。(ちゃんと動いてスペックがあっていればどこのブランドでもよいが、あれ?と思うこともある。系列的にはマウスコンピューターである)

・マウスコンピューター

マウスコンピューターホームページ

乃木坂46さんのCMで有名なマウスコンピューター。最近はCMで認知度は高くなったが、昔からパソコン販売ではそこそこ知名度はある。iiyamaブランドで国内生産でサポートも受けやすい。見た目もスタイリッシュで一般受けするパソコンが多い気がする。

・ドスパラ

タブレット、スティック型パソコン、ハイスペックゲーミングパソコンから日常使えるパソコンまで幅広くラインナップがある。目的に合わせたパソコンを選びやすいし、購入ページもわかりやすいのでおすすめである。

 

BTOパソコンに関してはこの3社をまず見比べるとよいだろう。スペックやサービス内容で多少は差があるかもしれないが大体似たような価格になっていると思う。時々セールで安くなっている場合もあるのでこまめにチェックしているとよいことがあるかもしれない。また、特定のお店でしか扱っていないスペック帯の商品もあり、細かく見ていくと面白いだろう。

2012年→2017年の違い

5年経過すると、いろいろ新しくなってきている。パソコンなんて10年くらい別に変わってないのでは?と思うかもしれないが、そんなわけはなく、かなり進化している。

まず、OSがWindows7→Windows10になっている。Windows10もそれなりに普及してきていて昔からWindowsを使っている方も移行しやすいインターフェースになっているのでまだの方は早めに移行したほうが良いだろう。

CPUはcore iシリーズとしては第3世代(Ivy Bridge) から第7世代(Kaby Lake)になっている。劇的とまではいかないが、年々性能は上がってきている。メモリもDDR3→DDR4になっており、速度が速く、消費電力が小さくなってきている。

GPUは現在AIなどで注目を浴びているnVIDIA社でみると、GeForce GTX 10シリーズになり、5年前に比べるとかなりグラフィック性能は向上している。本気でVRや4Kをやりたいという方は必須なGPUである。ご存知の通りVRは4Kは最近出てきている技術であり、5年前のスペックのパソコンでは動作も厳しいし、対応もしていない。

そしてストレージに関してはSSDは5年前から存在しているが、さらに高速で使用することができるM.2 SSDというものが出てきている。SATA3よりも高速転送が可能で今後も高速な製品が出てくるはずである。インターフェースとしてはNVM Expressというものであり、これを使うことによってOSの起動時間が早くなり、ファイルの読み書きがかなり速くなり、パソコンの使い勝手が変わってくる。

5年以上前のパソコンを使っている方が最新パソコンに買い替えると体感的にも速くなったと感じることができるだろうし、安定感も増すだろう。フリーズしてイライラして待つということも少なくなるだろう。

今回購入したパソコンの紹介

先ほどから書いているようにBTOパソコンを注文した。出荷まで少し時間がかかるが、カスタマイズできるのはよいことである。予算に合わせて強化したりすることができる。

ベースにしたのはパソコン工房のゲーミングノートPC LEVEL∞ N-Classである。型式はLEVEL-15FX098-i7K-TNRである。あまりネット上にレビューがないので、コメント欄などで問い合わせしていただければ使用感やスペックはお伝えできると思う。

15.6inchフルHD液晶画面でデスクトップ版core i7 7700KとGeforce GTX1070を搭載したモデルである。先に紹介したBTO3社の中ではパソコン工房だけで実現可能な構成である。(デスクトップ版でないcore i7 7700HQやGTX1060を搭載した15.6inchノートパソコンはほかのメーカーにも存在する)

グラフィックにGTX1080を搭載しているモデルは17inchになってしまうので今回は除外している。(大きさや排熱の問題があって17inchモデルしかないのだと思う)つまり、GTX1070を搭載したものが15.6inchで最強となる。また、CPUは現在一般に販売している中で最も性能の高い7700Kである。つまりこの構成が現状最強と言ってもよいのではないかと思う。ベンチマークでもGTX1070の性能をフルに引き出すにはcore i7 7700Kが必要ということで、バランスのとれたよい構成と考えられる。

以下構成パーツとアマゾンの同等製品リンクである。SSDとHDDは実際に搭載してきたものである。インテルのm.2 SSDを予想していたがサムスンのものがついてきた。これは在庫状況によって変わるようである。こちらから指定はできないので何がついてくるはわからないが、スペックが同等であるものがついてくる。ちなみに自分で後からばらしてSSDやHDDは付けれるが1年保証はなくなる。

名称製品名同等製品
OSWindows 10 Home 64ビット(DSP)Microsoft Windows10 Home 64bit 日本語 DSP版
CPUインテル(R) Core i7-7700K プロセッサー (4.2-4.5GHz/4コア/8スレッド/8MBキャッシュ/TDP91W)KabyLakeIntel CPU Core i7-7700K 4.2GHz 8Mキャッシュ 4コア/8スレッド LGA1151 BX80677I77700K 【BOX】
メモリDDR4-2400 8GB/SO-DIMM×2(デュアルチャンネル/計16GB)CFD販売 ノートPC用メモリ PC4-19200(DDR4-2400) 8GBx2枚 260pin (無期限保証)(Ballistix by Micron) W4N2400BMS-8G
マザーボードインテル(R) Z170 Express チップセット
グラフィックボードNVIDIA(R) GeForce GTX 1070 8GB GDDR5 ClevoMSI GeForce GTX 1070 GAMING X 8G 『Twin Frozr VI/OCモデル』 グラフィックスボード VD6072
モニタ15.6型 フルHD(1920×1080ドット)対応 IPSパネル非光沢カラー液晶
SSD250GB SSD / NVMe M.2[PCI Exp.3.0×4]Samsung SSD 250GB 960 EVO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.2 V-NAND搭載 3年保証 日本サムスン正規品 MZ-V6E250B/IT
HDD1TB HDD / 2.5インチ Serial-ATA×2東芝 TOSHIBA 2.5インチHDD(SerialATA)/容量:1TB/回転数:5400rpm/キャッシュ:8MB MQ01ABD100
無線関連IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 2×2 Dual Band無線LAN + Bluetooth 4.2 [本体内蔵]
OfficeMicrosoft Office Personal Premium [プリインストールPC版] / [Excel・Word]Microsoft Office Personal 2016 (最新)|オンラインコード版|Win対応
CPU冷却グリスシルバーグリス Arctic Silver 5 塗布サービスAD-DA™ シルバーグリス Arctic Silver 5.0 [定番]

ベンチマーク

パソコンの性能を測る方法としてベンチマークソフトがある。高性能なパソコンを購入した場合はやはり、ベンチマークを行って性能を確認したい。参考までに今回購入したパソコンの各ベンチマークを載せておく。

・ファイナルファンタジーXIV 紅蓮の解放者 ベンチマーク Score 15069

 

・3DMARK Fire Strike ベンチマーク Score 14563

 

・ドラゴンクエストX ベンチマーク Score 20588

 

最後に

私の場合はかなりハイスペックなノートパソコンにしたが、コスパに優れたパソコンを購入するときにBTOパソコンを選択肢に入れるのも良いと思う。自分にあったスペック、価格でパソコンを選択するとよいだろう。

BTOパソコンはパソコンの知識が少し必要になるが、自作するよりは知識がいらないし、組み立て時の失敗リスクもない。最新パーツなどを使った1台が欲しいが、組み立てる時間がない、組みあがったものをすぐに使いたいなどという場合もおすすめである。

自分にあったパソコンを手に入れる参考にしていただければ幸いである。

ハードウェア

Posted by kazutomo